前回
Dynasutes hercules paschoariと
Megasoma gyas polioniを
見せて頂いた後の事。ある方がお持ち下さった別の意味で貴重な個体・・
それが上の画像、「ヘラチューン」です。(
hertunus・・ってとこでしょうか?)
東海メディア発行の「くわがたマガジン」29号・禁断のダイナステス・ハイブリッド
の記事をご覧になられた方はご存知かもしれませんが・・
クワカブの交雑と考えると事は簡単ですが、学術的には貴重な個体となります。
なにしろ海外では未だにネプチューン(
Dynastes neptunus neptunus)や
サタンオオカブト(
Dynastes Satanas Moser)は
Dynastesではないという見解を持つ
学者さんもいるようで、これに真っ向から立ち向かう形での実験と言えます。
過去、オオクワとコクワと掛け合わせる実験をした方もいらっしゃるかもしれませんが
自然界ではありえないこの姿・・これぞ真のハイブリッドと言えるのではないでしょうか。

こちらはヘラタン(
heratanas)・・ってとこですか?
それぞれご覧頂いて判るように、ヘラクレス×ネプチューンでは全体的に小型で羽化。
ヘラクレス×サタンでは全体的にサイズは大きくなり、2年で羽化したそうです。
また、ヘラタンではヘラクレスの胸角中央突起が降りてきて、ネプチューンのように
前方へ突き出すという形となっており、これはネプチューン自体がヘラクレスとサタンの
ほぼ中間に位置するDNAを持っているという実証となります。
これを飼育された方の努力も凄いものがあります。
普通にブリードしている個体たちとの隔離、そして2年以上も
その状態を保ちつつ観察・飼育・・これは並の労力ではなかった筈。
個人的にはこういった実験が「良い」とも「悪い」とも判断しかねますが
学術的には有効であったと判断致します。
また、犬・猫・爬虫類・魚類などでは認められているハイブリッドが
虫の世界では何故認められず、単に悪者としてしか扱われていないか
といった現状に一石を投じる個体になりそうです。
(産地偽装などの詐欺とは別次元で、これらの事を考えていかなければ
ならない時代が来てしまったのかも知れませんね)
最後に、この個体をお見せ下さったDr.(仮)さん、ありがとうございました!
こういった個体を直接拝見させて頂いた事は非常に勉強になりました。
でも実は・・
一番驚いたのは、タランドゥス1♀から140個以上の卵を回収する
その技術力でした。ホント、脱帽させられっぱなしです m(_ _)m
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