
産卵・埋め戻し後の♀を急襲!
ここのところ続いているステインヘイルクビボソの記事ですが
先日遂に23個目の卵を回収しました。
今までに孵化した幼虫は8頭、殆どはマット管理していますが
数頭はカワラ菌糸へ投入してあります。
まだ菌糸を食べる力がないと思われ、菌糸と一緒に入れた
マットを食べているために腹部が黒いままです。
菌糸を食べ始めると腹部が白っぽくなってくる筈ですが
全ての幼虫が発酵マットの方を食べていました。
加令したら全ての幼虫をカワラ菌糸へ投入予定ですが
孵化後の成長が遅いため、ジックリと幼虫の体力がつくのを
待っています。
さて、今回は産卵痕を観察していて面白い状況に出会いました。

いつもの埋め戻しなんですが・・
穴を見てビックリ。
以前、卵を回収した穴に再度産み付けて埋め戻していた事はありましたが
今回は産卵木の樹皮を剥いた際に掃除した駒菌を打った跡に産んでいました。
フタマタやオオシカ等は気に入った材には何度も産卵したり、一度産んだ後の
穴に再度産む事がありますが、これはビックリ・・まさか駒跡に産むなんて!
ステインヘイルが産み易い材の水分は微妙で、多すぎると全く産まず
乾燥しすぎていてもダメなようで。
皮むき後のコナラのSかSS(径が10cm前後)あたりの太さのものを
30秒~1分程度加水して、コバシャで管理したものがいいようです。
特殊な材を使用する際は、ベトナム材よりは砂埋レイシの方がいいようです。
また、植菌材は水分を抜くために充分乾燥させないと見向きもしませんでした。
乾燥したレイシ材にもいくつか産んでいましたが、コストや手間を考えると
柔らかめのコナラを使用した方がいいかもしれません。

産み付けられた卵
ステインヘイルクビボソに限らず、もし埋め戻しする傾向が強い種をブリードしている方は
割り出した材を再セットに使用したり、駒菌の穴を掃除しておく事をお勧め致します!