
昨年孵化のヘラヘラが亡くなりました。
バチルス・ポピリエ(Bacillus popilliae)という病気をご存知でしょうか?
これは主にコガネムシなどに見られる病気なのですが
どうやらウチのヘラヘラにもこの症状が見られたので報告します。
本来バチルス・ポピリエとは乳化病と言われ、自然界の土壌にいる
ごく普通の細菌なんです。

サイズは約1.5μ・・
これはコガネムシ類の幼虫に寄生して、体組織を乳化し
1ヶ月程度で命を奪う病気です。
つまり体液成分を分離させ、成分を微細化させることで
本来の機能を奪う、虫の白血病のような病気です。
体が乳白色になったりするのですぐに判ります・・
さて、普通のコガネムシなら1ヶ月程度ですが
ヘラクレスともなると細菌の進行も時間がかかるようで
この幼虫が亡くなるまで気付いてから約3ヶ月かかりました。
食べ物を分解できないためか拒食を発症し
かなり縮んでしまって亡くなりました。
最初はぶよぶよと触った感じが柔らかくなり
体内で乳白色な部分と半透明な部分が別れているのが
確認できました。
さて、この病気への対策ですが・・
ハッキリ言ってかかったら治りません T_T
むしろバイオ農薬としては、死んだコガネムシの幼虫からの
二次感染・三次感染を期待しているようです。
ですので、できるだけ他の幼虫と隔離してマットは全廃棄。
私の場合ケースも廃棄。弄った手を消毒し、用具も全て消毒しました。
できればその症状が出たメーカーのマットは以後使用しない方が
いいと思いますが・・
(ちなみに我が家でその症状が出たのは赤カ○マットでした)
勿論、マットのメーカーが全て悪いわけではありません。
添加していた水や食べさせていた朽木・材にも原因があるかもしれません。
何れにしてもこの幼虫には悪い事をしました・・
その分、残りの個体に愛情を注ぎ、大事に育ててやろうと思います。